1. 50代に入る頃まで、気づかなかったこと
新緑が目にまぶしい季節になると、カレンダーの「母の日」の文字が妙に気になり始めます。50代になった今、母への贈り物を考える時間は、単なる恒例行事ではなく、自分自身の歩みを振り返る時間でもあるような気がしています。
恥を忍んで告白すれば、私の反抗期はつい3年前、50代に入る頃まで続いていました。素直になれずにきつい言葉を返したり、勝手な振る舞いをしたり……。けれど母は、そんな私を突き放すこともなく、いつだって変わらずに手助けし、支えてくれました。
どこにでもいる、ちっちゃなおばあちゃん。けれど、あの頃あんなに反抗していた私を包み込んでくれた、その懐の深さと強さは一体どこから湧いてくるのでしょう。今年の母の日は、そんな母への「到底返しきれない敬意」を形にしたいと思っています。
2. 再現できない、記憶の中の「鮭のおこわ」
私の「試食ノート」の原点には、母が作ってくれた「つやつやの鮭のおこわ」があります。子供の頃、大好きでよくリクエストしていた、あのご馳走。
鮭はあらかじめ香ばしく焼いてからほぐし入れ、人参、油揚げ。そして仕上げには、鮮やかな緑色のきぬさや。

大きな蒸し器を出してきて、丁寧に蒸し上げられたつやつやのおこわ。鮭の香ばしさと共にもちもちとした食感がたまらなくて、本当においしかった。
ところが、母にレシピを聞いても「あら、もう忘れちゃったわ」と笑うばかり。どうしても「あの味」には届きません。何十年もの間、文句ばかり言う私に美味しいご飯を当たり前のように食べさせてくれた母の凄さを、今さらながら噛み締めています。
3. 味覚のアップデート:あられ派だった母がパフェを選ぶまで
50代の皆さまなら、きっと共感してくださるはず。私たちが子供の頃のケーキに比べて、今は本当に美味しいものが溢れていますよね。母が「甘いものは苦手」と言っていたのは、当時は今ほど美味しいお菓子がなかったからかもしれません。
以前の母の傍らには、いつも「あられ」や「おせんべい」がありました。ポリポリと良い音を立てて、ブラックコーヒーを飲む。それが母の日常でした。ところが、いつからでしょうか。気づけば母は、すっかり甘いもの好きになっていたのです。
最近は近所のカフェで、フルーツが山のように盛られたパフェを、「最近の甘いものは本当に美味しいわね」と、本当に嬉しそうに食べています。かつての「あられ派」だった頃も、今の「パフェ好き」な姿も、背伸びをしない母らしい自然体。時代に合わせて美味しいものを素直に楽しめるしなやかさも、母の素敵なところだなと感じます。
4. お花が大好きな母へ贈る、色褪せないメッセージ
そんな母は、庭の花壇を季節ごとに彩るほどのお花好きでもあります。植えた花が咲くのを心待ちに、毎日コツコツと世話をする母。そんな母だからこそ、室内でもゆっくりと眺めていられる「プリザーブドフラワー」を贈ろうと決めました。

🌸 母のイメージに合わせて選べる、特別な一鉢
お部屋を機嫌よく彩り、水換えの手間もいらない。母が庭で花を慈しむ姿を思い浮かべながら選べる、長く楽しめるお花です。
私がこのお花を選んだのには、3つの理由があります。
- お部屋の中で、長く機嫌よく咲いてくれる:次の母の日が来る頃まで、暮らしに彩りを添えてくれます。
- 母の雰囲気にぴったりの色を選べる:パフェを楽しみ、花を愛でる今の母にぴったりの色を妥協せずに選べます。
- 変わらない優しさへの感謝:母の変わらない愛情への、私なりのアンサーギフトです。
5. 伝えられるうちに、この思いを
母に正面から「ありがとう」と伝えるのは照れくさいけれど、親も高齢になり、いつまでこうして一緒にパフェを食べられるかは分かりません。
元気なうちに、もっと色々なところへ連れて行ってあげたい。今までたくさん助けてもらった分、少しずつでも恩返しをしていきたい。花壇の花が咲くのを喜び、パフェを美味しそうに掬うちっちゃな母へ。今年は精一杯の敬意を伝えたいと思います。
(あとがき)
母がパフェを食べる姿を見ていると、私も「次はもっと美味しいおこわを作って驚かせたいな」なんて、密かに試食ノートを更新する毎日です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にも日々の暮らしや美味しいものについて綴っています。