50代の気まぐれ試食ノート

気ままに味わう、50代の小さな幸せ記録

バスの親切と電動車椅子の力。父と歩んだ伊勢神宮、感謝のぜんざい

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今回の伊勢・鳥羽旅行は、当初から「あまり歩かなくて済む旅」を軸に計画していました。景色を眺め、美味しいものを食べる時間を大切にしようと、二日目の内宮参拝も、姉の提案でバスと車椅子を組み合わせることにしました。

以前から父が「伊勢神宮とおはらい町には行きたくない」と口にしていたのは、広大な敷地を歩く負担や、私たちに「迷惑をかけてしまう」という父なりの気遣いだったのだと想像しています。そんな父の不安を解消してくれたのは、鳥羽駅に隣接する「鳥羽1番街」での出会いでした。

車椅子を借りる際、スタッフの方は「何日でも使ってください」と快く貸してくださっただけでなく、移動のコツや周辺観光についても丁寧に教えてくださいました。

鳥羽一番街で借りた車椅子。この一台が父の背中を押してくれました。

その一言に勇気をもらい、車椅子に座った父に「伊勢神宮、行こうよ」と促すと、迷いのない「うん」という返事。移動のノンステップバスでも、運転手さんの細やかなサポートに触れ、鳥羽という街への信頼が深まっていくのを感じました。

内宮では、入口の「衛士見張所」で電動車椅子に乗り換えました。驚くほどスムーズに進むその力強さに、文明の利器のありがたさを実感しました。父は砂利を踏む音を聞き、木々の間を吹き抜ける風を感じながら、穏やかに景色を見つめていました。その背中越しに伝わってくる充足感に、「本当に来てよかった」という実感が込み上げます。

参拝の後は、おかげ横丁で「赤福ぜんざい」を。湯気の立つ器を前にした父の表情は、大好きな甘いものを前にした満足感に満ちていました。濃厚な甘みが、歩き疲れた体に心地よく馴染んでいきました。


💡 旅を支えてくれた便利アイテム&やりくり
休足時間

タクシー予定をバスに変更して浮いた予算で、夜のケア用の休足時間とお土産を少し増やせました。やりくりが生んだ充実感も旅の思い出です。

周囲の助けや便利な道具を少し頼るだけで、父と共にこの広い聖域を無理なく巡ることができました。移動への不安から親との旅行を迷っている方がいたら、伝えたいことがあります。ちょっとした工夫と助けを借りれば、意外と何とかなるものです。そこには、家族で分かち合えるやさしい時間がちゃんと待っています。


💡 車椅子で巡る伊勢・鳥羽の旅メモ

  • 車椅子の貸出(鳥羽):鳥羽駅横の「鳥羽1番街」で借りられます。スタッフの方がとても親切です。
  • 内宮の電動車椅子:入口の「衛士見張所」で無料貸出あり。砂利道でも安定して進めます。
  • 車椅子の使い分け:電動車椅子は境内専用。おかげ横丁など境内の外へ行く際は、元の車椅子に乗り換えます。
  • 移動手段:地域のノンステップバスは車椅子の対応に慣れており、安心して利用できました。

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